清作の妻


吉田絃二郎の同名小説を、新藤兼人が脚色、増村保造が監督した反戦映画。村田実のサイレント版(1924年)に続いて、2回目の映画化で、戦争を背景とした差別や偏見の中で、たくましく生きていくヒロインの姿を描く。お兼は、病身の父を抱えた一家の生計を支えるため、60を越えた老人に囲われた。今、その老人も1000円の財産をお兼に残すと他界した。そして、お兼の父も時を同じくして死んだ。大金を手にした母お牧は、かつて逃げるようにして離れた村に喜々として帰った。気のすすまぬまま母に従ったお兼は、ものうい放心した日を送っていた。村一番の模範青年清作の除隊は、お祭り騒ぎの内に迎えられたが、村八分同様のお兼らには関知せざることであった。清作は、軍隊で貯えた金で鐘を作り、村人を堕眠から覚ます警鐘を鳴らし、村人からは英雄視されていた。そんな清作とお兼が愛しあうようになったのは、お牧の急病で、清作が医者のもとへ走ってからであった・・・。

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【キャスト】 
若尾文子、田村高廣、成田三樹夫、紺野ユカ、殿山泰司、早川雄三、千葉信男、穂高のり子、星川黎子、仲村隆、杉田康、潮万太郎、清川玉枝、佐々木孝丸、、